サステナビリティ
エクセディグループの
サステナビリティ活動を
ご紹介いたします。
グローバル人材育成
エクセディは、2024年4月に公表した事業戦略に基づいて、培ってきたコア技術を更に研鑽しつつ、電動化製品等の新たな製品を創出し、グローバル企業として成長し続けるために、新事業人材の採用や既存従業員のスキル向上を図っていきます。従業員に学びの機会を提供すべく、一人当り年間研修時間をKPIに設定し、当社グループの持続的成長に貢献する人材の育成を目指し、各階層や目的を考慮した階層別教育・研修プログラムを整備しています。また、また、従業員一人ひとりの働きがいを向上させるため、キャリアチャレンジ制度等 自律的なキャリア形成支援を進めていきます。
人材育成プログラム
2016年度の定期学卒採用者からは、個人別に「育成の10年計画」を立て、計画に基づいた育成を実施しています。各部門ではタイムリーな技術やノウハウを習得するために、さらに1年単位で詳細計画を作成し教育を実施しています。海外研修を含めた戦略的なローテーションも実施しており、若いときに様々な経験を積むことができる体制をとっています。
各階層別 教育研修プログラム
当社グループの持続的成長・進化に貢献する人材の育成を目指し、各階層・年代、および目的に合わせて、下図のようにシームレスに従業員の将来像・成長を描き、実行する教育プログラムを多数用意しています。
2024年3月期における社員一人当たりの年間研修時間は31.4時間でした。
自己啓発支援の教育プログラムについても、社内の講座に加えてe-ラーニング講座を用意しています。講座修了者には、受講料を補助しています。
ものづくりに関する講座だけでなく、マネジメントやビジネススキル、語学やOAスキル等、多種多様な講座を提供しています。
管理・監督者向け研修プログラムの拡充
社内外における環境の激変に伴い、管理・監督者に求められる役割が増えていることから、特に本層向けの研修プログラムの拡充に力を入れています。新任主幹研修及び新任係長研修におけるリーダーシップ研修内容の充実、ハラスメント防止(応用編)の追加を行いました。リーダーシップ研修ではティーチング手法やコーチング手法を学び、部下指導及びチームパフォーマンスの向上に繋げて欲しいと考えています。また、ハラスメント防止(応用編)はケーススタディを交え、働きやすい職場環境づくりを目指す内容となっています。
電動化教育(実践編)の継続実施
2022年度より開始した電動化対応教育については、基礎教育の次のステップとして、2023年度は現物を用いた実践教育として、開発部門・生産技術部門の社員を中心に「作りながら学ぶブラシ付きDCモータ講座」を開設し、27名が受講しました。実際にモーターを製作しながら電気機器の原理や仕組みの理解に繋げています。
DX人材研修(実践編)
DX推進の中心となるデジタル技術やデータ活用に精通した人財を育成するために2023年度よりITに関する知識を理解して適切に活用する能力を身につけるためのITリテラシー向上研修を実施しました。
また新規ビジネスや新規事業の創出において、プログラミングのスキルが必要となる社員を対象に、プログラミング教育入門編、そして実際にプログラムを作成し、実行する実践編を実施し24名が受講しました。
新規ビジネス創出研修(応用編)
既存ビジネス以外のビジネスを創出するために、2022年度より開始した新規ビジネス創出研修(基礎編)に加えて、具体的なビジネスモデルの立案を学ぶ「ビジネスモデルキャンパス研修」や企画立案について学習する「企画構想力研修」を実施し、営業部門・開発部門・生産技術部門の社員を中心に66名が受講しました。
シリコンバレーでの新事業創出研修(RakuNest Zero One Program)
新事業創出人財の育成、新事業創出の社内風土醸成を目的に米国シリコンバレーへの派遣型プログラムへの参加を開始しました。2023年度より開始し、2024年3月末までで6名の派遣を実施しました。
日本での事前研修として新事業に関する基礎知識を学び、新事業アイデア出しからシリコンバレー在住の投資家へのピッチまでを現地で経験する事で、実際の新事業を創出するプロセスを体感してもらい、社内にフィードバックしています。
今後は新事業の立上げを加速するという目的に加え、やる気、能力のある人材にキャリアアップのための活躍の場を提供する手段として公募形式で参加者を募集する事も検討していく予定です。
スタートアップでの業務実践
業務実践を通じた幹部候補生の育成と、スタートアップの経営スピード体得を目的として、当社が協業しているスタートアップ企業に従業員を派遣しており、これまでに23名の実績があります。また、同じく幹部候補生の育成と、権限移譲によるプロジェクト推進速度の加速を目的として、新事業における担当プロジェクトディレクター制を導入しています。新事業においては当社のこれまでのビジネスモデルからの脱却が求められており、社内のノウハウ不足を補うため、全6回のプロジェクト開発研修を実施しました。5名のプロジェクトディレクターとプロジェクトメンバー13名の計18名が参加し、シェアードリーダーシップやアジャイル思考を重点に、プロジェクトを効果的に進めていくための手法を学びました。
心理的安全性研修
「心理的安全性」の高い組織やチームにおいては、メンバーのエンゲージメントやパフォーマンスが高いことが、様々な研究で示されていることから、 変革期にある当社においてもイノベーションを起こしていくためには「失敗を受容する風土づくり」が重要と認識しており、心理的に安全な環境を目指しています。まずは、管理監督職向けにメンバーが発言しやすい環境づくりや積極的な傾聴の仕方等の研修を通じて向上を図っています。今後は、部長クラスを対象とした研修を実施し、連結中期経営計画「REVOLUTION2026」の達成に向けて取り組みを加速していく予定です。
GETS講座(教育概要)
GETS(Global EXEDY Technical School)は自ら学ぼうとする人を支え、その能力を開花させていこうという趣旨から、2012年に開設しました。階層別教育やものづくり専門教育を中心に行っております。ものづくり専門教育では、実践的基礎技能や知識の習得に加え、基礎から専門への段階的アプローチを行い、実際に職場で活かせる技術を教授しています。また机上の教育よりも身体で覚える教育を多く取り入れ、社内講師やOB講師の経験を生かした技術の伝承を行っています。一部の講座においては社外からも受講生が参加し、製造業における基礎が学べます。
参考:エクセディ 新卒採用サイト:グローバルエクセディテクニカルスクール(GETS)
新事業人財の採用
当社は、急速に電動化する自動車業界に対応するため、中途採用活動を一層強化しています。
彼らは既存のメンバーに新たな視点や革新的なアイデアを提供することで、電動系技術の開発を加速させています。
2023年度の中途採用者22名のうち、11名を新事業、新電動系製品の技術又は企画に関わる人材として採用しました。
2024年度は新事業、新製品の創出力を更に高めるべく23名を採用しています。(2025年2月末時点)
自律的なキャリア形成支援の推進
個々の働きがいを向上させるために、「制度」「環境」「風土」のそれぞれの側面から自律的なキャリア形成支援を行っています。
2023年11月より、社員がキャリア実現のために自ら挑戦できる制度=「キャリアチャレンジ制度」の導入を開始し、社内公募や自己申告異動など、自身でのキャリア実現をサポートするための体制を整備しました。2023年度末時点での申請者数は社内公募23名、自己申告異動12名の応募があり、そのうち、22名の異動が成立しました。
技能研鑽
従業員の技術力向上を促進するためにグループ全体で様々な諸活動を行っています。 エクセディオリンピックは、ものづくりに携わる従業員のモチベーションアップを目的に、フォークリフト競技・計測技能競技・クレーン技能競技・チップ交換作業競技・金型交換競技などの各固有技術を競い合う技能オリンピックとして、国内グループからも参加頂き、グループ全体でお互いの技能・技術力を競い合い、更に自己の技能研鑽していけるような活動として取り組んでいます。

フォークリフト国内大会の様子

測定技術国内大会の様子